国連の夏

7月下旬から8月いっぱいの国連はがらんとしてます。みんな2~3週間のバケーションを取り、海外に出かけたり、母国で休暇を過ごしたりしています。ちょうど今頃はその休暇期間の中間にあたり、前半に休暇を取った人が戻ってきて、後半組が出て行っています。この光景は2年目なので慣れてきましたが、去年は少し大変でした。

去年の夏は、国連に入って4ヶ月目。生活は整ったものの、仕事には慣れていませんでした。そんなときにチームリーダーから、「1ヶ月ほど国に帰るからあとはよろしく!」と言われ、「メンバーのXさんは?」と聞くと、「彼も海外に行くよ」とのこと。チームで管理しているシステムを1人で見ることになってしまいました。トラブル対応は大変でしたが、仕事を幅広く覚える良い機会でした。

今年の夏も1人になる期間がありそうですが、特に心配してません。とは言え、誰かの休暇のせいで仕事が進まなかったり、トラブルがあっても「夏だしね」で済むことがほとんどですが。というわけで、久々に日本に帰ります。

異文化理解とは、相手と自分の距離を理解すること

もっと早くに出会っておきたかった本です。国連で長く勤務されている方にこんなアドバイスをいただいたので、前から気にはなっていたこの本を読んでみました。「日本人は欧米型の働き方に慣れていかないと、国連で残るのは難しい。」

異文化理解力──相手と自分の真意がわかるビジネスパーソン必須の教養
The Culture Map: Decoding How People Think, Lead, and Get Things Done Across Cultures

この本を読むまでは、国や地域間にある異文化以前に、そもそも個人の違いがあるのだから、その違いを受け入れることが異文化理解につながると思ってました。しかしながら、この本では、文化は個人よりも深いレベルにあり、そのレベルで理解しないと、多様な社会で不要な衝突を避けるのは難しいと書かれています。

面白いと思ったのは、相手の文化を知ると同時に、自分の文化を見つめ直す必要があり、相手と自分の文化の距離感を理解した上で接する必要があるという点です。コミュニケーションを例に取ると、空気を読む日本人と、発した言葉が全てのアメリカ人、言葉が全てだけどやや空気を読むドイツ人。ドイツ人は、それぞれとの距離感を理解していると、仕事がスムーズに進みます。

さらに面白いのは、日本が極端な例としていろいろな場面で登場することです。アメリカに来て感じていることが文章化されて、思わず笑ってしまう部分もありました。この極端さを良い面と捉えると、日本人は常に極端なので、異文化との距離が一方通行になり楽です。上記に挙げたドイツ人のように双方を意識することなく、「日本人は空気を読んでしまうから、意識的に言葉にしないといけない」と思えるからです。

最後に、これからどんどん外国人労働者を受け入れないといけない日本においては、世界で日本が極端文化の持ち主であることを理解するために読むべき本だなと思いました。

脱プラスチック

国連が再利用できないプラスチックゼロ宣言をし、所属するビルでつい先日実現しました。食堂やカフェで例をあげると、以下のような物に変更がありました。

・アイスコーヒーのストローが紙製に変更
・ホットコーヒーのふたが紙製に変更
・サンドイッチ等の入れ物が紙製に変更(中身が見えなくなったので、写真を設置)
・使い捨てスプーンやフォークが金属製に変更(再利用可)
・水のペットボトルが紙製に変更
・炭酸飲料(今のところ見かけず)

これにより、いくつか困ったことがあります。

・まず炭酸飲料が無くなったのは残念です。当然ですが、紙パックで炭酸飲料は保管できないようです。暑くなると炭酸飲料を買うことがあったので、今年の夏はどうしようか考えないといけません。
・コーヒーのふたとストローは紙製になりました。今後、オフィスでコーヒーを買うことは減るでしょう。どうしても飲みたくなったら、自前のタンブラーを持っていくと思います。なぜかというと、購入して時間が経つと紙がふやけてくるし、少し紙の味がするからです。

困ったこととして書いていますが、無いなら無いでそれを受け止めています。確かに、再利用不可能なプラスチックの環境への影響は大きいので、自宅でのプラスチック利用についても考えるようになりました。こういった製品を開発する企業にとっては、最大のビジネスチャンスですね。

やる気のスイッチ

人によって「やる気のスイッチ」は違うなと感じた経験です。

同じチームにやる気のなかった同僚がいます。頻繁にタバコを吸いに喫煙所に行ったり、同僚と長話をしたり、仕事の締め切りを守らなかったり。一緒に仕事をすると進捗が悪くなるので、うまく役割分担をして、仕事面では距離を置いていました。上司に報告したり、面と向かって話し合うこともできましたが、今までの経験上、人はそう簡単には変わらないだろうと諦めていました。

ある日、2ヶ月程度のプロジェクトの進捗管理を任されました。メンバーは、そのやる気のない同僚と他1名。ちょっと不安でしたが、プロジェクトの内容を細かいレベルで分解し、日次ミーティングを設定し、進捗をメンバーで共有しリーダーに報告していました。日本のITプロジェクトでは当たり前のことです。ある日、そのやる気のない同僚からこんな言葉が。

「この細かく分解してくれた仕事と、日次ミーティングのおかげで、日々達成感があってやる気が出るよ」

驚きました。それ以降は、たまにやる気のない側面も見せますが、仕事への取り組みが変わったように思います。ここからは想像ですが、「仕事の進め方」を知らなかったのかなと思います。その同僚は同い年ぐらいですが、職歴のほとんどが政府系の仕事なので、ITプロジェクトのような、仕事を分解してひとつひとつこなしていく進め方を経験していなかったのでしょう。

今までは「やる気のない人」に対しては諦めを感じることが多かったですが、「やる気のスイッチ」は人それぞれなんだなと、今後の行動を見直すきっかけになりました。

誕生日ケーキ

誕生日を迎えました。少しは特別なことをしたかったので、前から気になっていたHARBS(ハーブス)というカフェに行ってきました。日本から進出したミルクレープが有名な店らしいです。ランチタイムだったので、食事はサンドイッチ。外側のパンは日本風の食パンですが、中身はその食パン以上の厚さのオムレツ。見た目はアメリカンな迫力でしたが、味付けはわりとさっぱりとした日本風で良かったです。日本のホームページを見ても載っていなかったので、ニューヨーク限定かもしれません。

ミルクレープは、日本のドトールカフェにあるようなクレープ生地とカスタードが層になったケーキを想像してましたが、豪華さが全然違う。クレープの間の全ての層にフルーツが挟まれていて、まるでフルーツパフェでした。これは日本でも食べられるそうですね。

動画はマンハッタンにあるトラム(ロープウェイ)からの映像です。もしニューヨークに訪れることがあれば、手軽に空中散歩ができるのでおすすめです。

 

プロフィール

ジェフ

Author:ジェフ
<仕事>
2018- 国連事務局(JPO)
国連事務局のOffice of Information and Communication Technology(OICT)に勤務しています。
2014- コンサルファーム
2013- イギリス大学院留学
2013- 国連インターン
2011- 青年海外協力隊@ケニア
2006- IT企業

<趣味>
・ブラジル音楽
・整理整頓

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